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2015年9月24日木曜日

ニュースレター第三弾~永住権の取得時間について~

Priority Dateが進み、永住権の待ち時間が少なくなっています。



TOP JOURNAL                                                          Vol. 139, 09/24/2015



今月のTOP JOURNAL
申請から約1年で永住権が早く取れるようになった日本人?頻繁アップデートされる移民法の、直近のVisa bulletin の情報を読んでみましょう。EB2EB3の手続きは3段階になっています。
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今月のスピーカー:
吉川 明子 パラリーガル 
監修:冨田 有吾 弁護士
冨田法律事務所
トピック:
雇用ベース永住権の取得時間~Visa Bulletin~
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雇用ベース永住権の取得時間~Visa Bulletin

皆さまの会社の中には永住権取得を考えている方、永住権申請中の方が少なからずいらっしゃることかと思います。就労ビザにも期限や様々な制約があるため、長期の雇用を視野に入れる場合、仕事内容、勤務地、待遇に縛りのない永住権取得は会社と就労者の両方にとってもメリットがあり、ビザ保持者にとっては大いに気になる話題の一つです。

永住権には大まかに分けると家族ベースと雇用ベースの2種類のカテゴリーがあり、その中にいくつかの優先枠が設けられています。今回は、雇用ベースの永住権、その中でも企業がスポンサーとなる永住権 ~第二・第三優先枠~の取得時間に焦点を当ててお話しします。

第二・第三優先枠はそれぞれ米国の雇用主が就労者に対してスポンサーをすることが前提です。簡単にまとめると、第二優先枠(EB2)は大学院卒業レベル、第三優先枠(EB3)は大学、短大卒業レベルのポジションでの永住権申請となります。どちらのカテゴリで申請するかは、就労者の学歴、職歴、資格、給与額や雇用主の支払い能力などを注意深く検討した上で決定します。

EB2EB3の手続きは3段階になっています。

第一ステップは、労働局(DOL)に対してLabor CertificationLC)を申請することで、雇用主が必要とする能力をもった米国人労働者がいないということを認定してもらうPERMというプロセスです。PERMの申請日が就労者のPriority Date (順番待ち番号札のようなもの)になります。LCが許可されると次は第二ステップとして、雇用主が就労者を期間の定めなく雇用したいという内容の移民申請手続き(I-140)を行います。

第二ステップで許可を得ると、最後のステップでは、就労者自身が永住者のステータスを取得するための申請を行います。

第三ステップについては、現在米国に滞在中の方は米国内で他の滞在ステータスから永住者へ変更するAdjustment of Status (AOS)という手続きと、米国外に居住している方は在外大使館領事館で移民ビザを取得するConsular Process (IV)という2種類の手続きがあります。

第三ステップはカテゴリー、出生国により手続きできるタイミングが異なりますが、自分の番号札の番号(Priority Date)が呼ばれた時点で申請ができます。この申請できるまでの時間が、いわゆる待ち時間です。

皆さまの中には永住権取得に5年も6年もかかった、いや2年で取得できたなどという声を聴いたことがある方はいませんか?弁護士の力量でしょうか?それとも移民局の手続きの速さでしょうか?答えは、この待ち時間とVisa Bulletinにあります。

米国移民法はそれぞれのカテゴリー、また国別に永住権の年間発給数を設けています。一年間に年間発給数を上回る永住権申請があった場合、1年に発行できる数が限られているので、超過した分は翌年度へ、また翌年度も超過した場合は翌翌年へと繰り延べられます。永住権発行数は国務省が管理しており、1か月に一度Website上でVisa Bulletinを発表し、毎月第三ステップに進むことができるPriority Dateを発表しています。

カテゴリによっては待ち時間なしで今すぐ申請ができる状態(Current)であったり、10年待ちであったりと様々です。自分のPriority DateVisa BulletinCurrentになると、第三ステップを始めることができ、晴れて永住権を得ることができます。

数年前までは日本生まれのEB3の待ち時間は5年超であったこともありましたが、同時期のEB2は待ち時間がゼロでした。ところが今月の日本人の待ち時間はEB23ともにほぼゼロになっています。

一方20159月のVisa Bulletinによると、インド生まれのEB2では20061月のPDを持つ方の第三ステップを受付中のためほぼ10年待ち、中国生まれのEB220061月でEB32004年の12月を受付中と、出生地によって絶対申請数が格段に違うことで、待ち時間が大幅に変わっています。数年前と比較すると現在、日本生まれについては第三ステップまでの待ち時間がほとんどないため、以前と比較し永住権の取得スピードが上がっています。

一方、第一ステップPERMの手続き時間が伸びているため、なかなか第二ステップまでたどり着くことができないという面もありますが、逆にLCが許可されるとあとはとても早く進みます。

あまり該当者は多くないものの雇用ベースの永住権の中でも、米国内で供給が足りていないと政府が認定しているRegistered NursePhysical TherapistについてはPERMが免除されているため、待ち時間がほぼない現在、非常に早く永住権が取得できます。

長く険しい永住権手続きですが、全体像と仕組みを知ることで十分に理解ができ安心して手続きが行えます。

***Visa Bulletin 最新情報***
2015
10月付より、Visa Bulletinが変わります。今までは家族ベース、雇用ベースに1つづつの表でしたが、10月よりAOS用とIV用の表の2本立てになります。IV AOSよりも手続きに時間がかかるため、表の日付も早く進んでいますが、移民局が許可した月のみ、AOS申請者についてもIV表のPriority Dateを使って早めに申請提出ができるようになります。10月はAOS申請者についても、IV用の表を使用して申請提出をしてよいとUSCISが認めているため、特にインド生まれの方などは6年程度大幅に繰り上がることとなります。

あくまでIV用の表は申請提出ができる日の目安で、実際に永住権が発行される日付はAOS用の表に従いますが、第三ステップのAOSを申請することで永住権が発行されるまでの間、就労許可書と一時出入国許可書が発行されますので、別のステータスを維持せずとも、永住権申請中というステータスで米国で合法的に滞在就労が可能になるという大きな利点があります。
http://travel.state.gov/content/visas/english/law-and-policy/bulletin.html
 
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2015年5月18日月曜日

ニュースレター第二弾~FY2016新規H1B枠と米国雇用市場

当事務所の記事が人材派遣会社のメールマガジンで配信されました




TOP JOURNAL                                                          Vol. 132, 05/14/2015



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年々混雑になる米国での就労ビザ事情。申請件数が毎年増えるととも、有能な外国人を雇用するのが厳しくなる。今年の申請状況と政府の最新の動き情報をお伝えします。
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吉川明子 パラリーガル 
監修:冨田有吾
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トピック:
米国の就業ビザ、今年の申請状況について。
H1Bビザの場合~
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2016年度新規H1B申請と米国雇用状況

日本では4月の新年度のはじまりとともに、社会人の仲間入りをした新卒学生を迎え早1か月、慌ただしくもフレッシュな季節となりました。米国では日本のような新卒採用の季節はないものの、大学卒業直後の学生を採用する企業にとって、経験のない有能な外国人学生を採用する際に一番の問題となるのは就労資格です。

皆様多少は4月のH1Bの抽選については聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。米国での就労にはいくつかのビザカテゴリがありますが、H1Bは経験を必ずしも必要としない就労ビザの一つです。H1Bビザとは、4年制大学を卒業し、その専攻に関連した専門職に就くという条件のもと最長6年間の就労期間を与えられる就労ビザで、主に現地採用者が取得します。

このH1Bですが、1年に6万5千件という上限が法律により定められており、上限超える応募があった場合、抽選により定数に絞られます。6万5千件に加えて、Master degree以上を修了した申請者について、2万件の別枠が用意されています。例年この年間枠数を上回る申請数があるため、抽選が行われているのです。

移民局の年度初めは10月1日のため、新規H1Bで働くことができる初日は10月1日、その半年前から申請が可能であることから、毎年4月1日に新規H1B申請受付が開始されています。年により1日で定数を超してしまうこともあり、1日の応募期間では配送の遅れ等コントロールできない理由により、申請が正しく受理されないことを防ぐため、土日祝日を除く5営業日間に受理した申請の数を受付数とし、その数が年間枠数を超えた場合に抽選が行われています。

今年は当初より申請数増加が予想されていましたが、移民局の前に配送のトラックが列をなし混雑するという事態も起こり、23万5千件にのぼる申請がありました。昨年の17万2千件、一昨年の12万4千件と比較すれば申請数が大幅に増加していることが分かります。2008年のリーマンショック後3年間は申請開始から半年以上枠数に達しなかったことを考えると、景気とH1B申請は密接に関係しており、昨今の申請数の増加で、米国の雇用市場も改善していることが見て取れます。

特にH1B統計によると、Top 5申請ポジションのうち4つをComputer System Analyst, Programmer, Software Developers (Application/System Software)で占めており、申請者国籍の56%がインドであるいうことから、シリコンバレーでの申請数が突出していると推測できます。

すでに4月半ばに抽選が行われ、5月初めより抽選に選ばれなかった申請については徐々に書類返却が始まっております。企業にとっては、抽選に通るか不確かなH1B申請者を人事配置することは負担となっており、政府ではH1B年間枠を増やしたり、雇用を生み出すことのできるハイスキルを持つ外国人に永住権の門戸を広げたりと様々な法案が出ていますので、今後も注視が必要です。

(注釈)上記のH1B新規枠については、初めてH1Bを取得する方のみに該当し、更新や雇用主変更については枠外で時期を問わず受け付けられます。
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